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【注意】イラストレーターを狙うインスタDMからの詐欺が急増

イラストレーター・クリエイターを狙うインスタDMからのコミッション詐欺に注意

最近、「依頼を断っても会話が終わらない」「どうしたらいい?」といった相談をいくつかいただきました。


フォロワー数の多い相談者さんもいたので、『人気者は大変だ…』とはじめは思っていたのですが、DMのやりとりを見てみると何かおかしい。

依頼は受けていないと伝えただけなのに、「悲しい」「侮辱された」「あなたは人助けもできない最低な人」と言い出したり、いろんな理由をつけてきたり、何としてでも個人間取引(PayPalでの支払い)に持ちこもうとしてきます。


それで、調べてみると、2022年ごろからイラストレーターさんやクリエイターさんを狙った「コミッション詐欺」が増えているそう。

*どんな詐欺か気になる方は、検索してみると、被害者の方のブログやSNSでの発信が出てきます。


今のところ、相談してくださった方々は詐欺の被害には遭っていないのですが、お金をとられなくても、時間やエネルギーはめちゃくちゃ吸いとられる!!

DM相手は(人間かどうか知りませんが)こちらの人格を否定してきたり、依頼を受けないと「悪い人・ひどい人」になった気分にさせたりしてきます。


絵を描いている人、作品をつくっている人にとって、どんな気持ちで描くか・つくるかはとても重要ですよね。

DMや依頼には、できるだけ丁寧に対応したいと考えている方も多いと思います。


だから、こんな詐欺師(なかにはただ特別扱いされたいわがままな人もいるかもしれないけど)に邪魔させたくない…!

なので、このブログには、詐欺っぽいDMの特徴や対策・対処法などを書きました。


ちなみに、私が確認したDMはすべて英語・海外からという設定。

インスタグラム以外に、X(Twitter)やFacebookなどでも同様の事例があるかもしれません。

コミッション詐欺っぽいDMの特徴

文面だけで、詐欺か詐欺じゃないかを見分けるのは難しいかも…?


なぜなら、詐欺師たちはだますためにいろんな工夫をしてくるから。

名前を呼んでフレンドリーに接してきたり、こちらを操るような心理テクニックを使ってきたり。


それに、詐欺ではないDMや依頼もいろんな人から来ますよね。

翻訳アプリを使っていたり、テンプレートっぽい文章だったり、強引な感じだったり…などなど。

だから、「こうだったら詐欺」と断定するのはなかなか難しい。


でも、いろんな詐欺と同じように、「冷静に考える余裕を奪ってくる」というのはあると思います。

もっともらしいことを言ってきたり、急かしてきたり、相談を受けていた私まで詐欺DMのペースに巻き込まれかけた…!


しかし、落ちついてふり返ってみると、やっぱりいろいろおかしい。

海外も含め、コミッション詐欺に遭った方や遭いそうになった方の事例を見てみると、詐欺目的DM・アカウントの特徴はこちら。

  • 投稿作品・絵とは違う感じの依頼をしてくる。
    例:動物の絵を投稿しているのに、人間の絵を描くよう依頼してくる。
  • こちらが受けている依頼とは違う形で取引をしたがる。
    例:オンラインショップで買うのではなく、データがほしい、PayPalで支払いたいなど。
  • 「あなたのファン」と言うわりに、ウェブサイトやショップは見ていない。
  • 「PayPalで支払おうとしたら問題が発生した」と言って見せてきた画像がおかしい。
    例:支払先の自分の名前がPayPalに登録したものと異なる。インスタのアカウント名になっている。
  • 「いくら払う」「メールを確認して」など、取引を主導してくる・指示してくる。

ここではさらに、具体的な例も含めて私が感じた詐欺っぽいDMの特徴3つと注意点を書きます。

  • あきらめが悪すぎる。
  • 断りにくいほうに話を持っていく。
  • オンラインショップで買えない理由をつけてくる。

あきらめが悪すぎる。

1つ目は、あきらめが悪い…!

依頼は受けていないと伝えても、「やってみたら?」「なぜ?」と聞いてきたり、理由を知りたいと何回もメッセージを送ってきたり。


そして、理由を伝えても、「理解できない」「なぜやらないの」「人助けをするべき」みたいな感じで、いつまでも会話が終わらない。

フォロー解除してきたのでやっと終わったかと思いきや、まだあーだこーだ言ってくる(揺さぶり作戦か…?)。


「ブロックすればいいじゃん!」と思う人もいるかもしれませんが、詐欺なのか、わがままなのか、常識が違いすぎる人なのかって、わかりにくい。

なかには、フォロワー数がかなり多い依頼者・DM相手(アカウント乗っ取りや不正に集めた数かもしれませんが)もいるので、「ブロックしたら何かされるかも」と心配になる場合もあると思います。

断りにくいほうに話を持っていく。

2つ目は、依頼を断りにくいほうに持っていく。

ロマンス詐欺とも共通点があるかもしれないです。


「あなたの絵・作品が好き」「とても素敵」のようにほめてくる、特別だと思わせてくる。

「誕生日・記念日用に子どもやペットの絵を描いてほしい」「友だちがあなたの大ファンで、プレゼントしたい」みたいな感じで、断ると申し訳ない気分にさせてくる。

  • あなたの絵・作品が好き。
  • 家族・ペットの絵を描いてほしい。
  • 大切な人や友だちにプレゼントしたい。
  • 私はいつもたくさんの人を助けている。
  • アーティスト同士助け合うべきだ。

『個別オーダーはすべてお断りしているので』と伝えても、「あなたは人を助けたくないの?」「なぜ私を例外にすることがそんなに難しいの?」みたいに詰め寄ってきます。

依頼者がアーティストという設定の場合もあり、「私はいつも困っている人を助けている」「アーティスト同士助け合おう」「ウィンウィンだ」みたいにとにかく押してくる。


何だか依頼を受けないと悪いような気がしてきますが、詐欺師じゃなくて単にわがままな人だったとしても、特別扱いしたり、契約があいまいなまま絵や作品を渡したりすると、あとから面倒なことになる可能性もあるので要注意です。

オンラインショップで買えない理由をつけてくる。

3つ目は、オンラインショップで買えない理由をつけてくる。

つまり、何としてでも個人間取引、PayPalでのやりとりをしようとしてきます。


イラストレーターさんやクリエイターさんのなかには、Society6のような海外発送できるサイトを使っている人もいますよね。

*Society6は、日本のSuzuriみたいなプリントアイテム販売サイト。


商品・作品を購入できるサイトを伝えても、「自分の国までの送料が高い・関税がかかる」「プレゼントを渡す日に間に合わない」「オンラインショップより高額を払うから」などと言ってくる。

そして、「絵のデータ(ファイル)を渡してくれれば、近くのお店でプリントする」といった提案をしてきます。


たしかに、その方法もあるな…と一瞬思いそうになりますが、契約があいまいなまま、誰か(会社でも)にデータを渡すのは危険。

お金をだまし取る手口の詐欺じゃなかったとしても、こちらの許可なく営利目的で使用されたり、プリントした商品を販売されたりしてしまうかも。

そうなると、販売サイトに連絡して取り下げてもらう(オリジナルが自分だと証明しないといけない)など手続きが大変です。

被害に遭わないための対策・対処法

では、詐欺の被害に遭わないためにはどうしたらいいか。

まず、一般的な対策はこちら。

  • 相手のアカウント・画像検索
  • 前払い・先払いでしか対応しない。
  • 相手から送られてきたリンクをクリックしない。
    (金融機関やPayPalから送られてきたように偽装されている場合もあり)
  • どんな理由でもお金を振り込まない。
  • 依頼を受ける前に第3者に相談する。
  • 必要に応じてブロック・スパム報告

でも、そもそも、「これは詐欺か?」「どうするべき?」と疑いながら1つ1つのDMに対応していたら、時間がかかるし疲れる。

構えすぎると、全員怪しく見えてくる…!


「英語のDMはすべて無視すれば?」というアドバイスもあるかもしれませんが、イラストレーターさんやクリエイターさんのフォロワーさんって、海外の方も多いですよね。

なので、英語・海外NGにしていると、自分の可能性を狭めてしまうことにもなる。


じゃあ、どうしたらいいのか。

詐欺に遭わないため、もっともっと自分のやりたい仕事やハッピーな取引を増やすために大切なことは…?

  • 受け身の姿勢を変える。
  • こちらから伝える・案内する。

受け身の姿勢を変える。

1つ目は、「言われたことをやる」「どんな提案も受け入れる」といった受け身のスタイルは変えていくこと。


お金のことや金額、支払い方法、契約内容、使用条件などなど…。

自分からはっきり伝えにくいこと、質問しにくいことってあると思います。


でも、コミッション詐欺じゃなくても、受け身の姿勢は要注意。

日本の個人や会社との取引でも、自分が納得していない条件で仕事を受けてしまったり、いろんなことがあいまいなまま取引を始めてしまったりすると、後悔することになるからです。


心配しすぎることはないけれど、「あれ?」「これはどうなんだろう?」「何かおかしくない?」と思うことがあれば、取引の前に確認しておくことが大事。


そして、「断る=悪いこと」じゃない。

考える余裕をくれない人、いろんな要求をしてくる人、「この仕事を受けるか、貧乏なままでいるか?」みたいに極端な選択を迫ってくる人…。


不安や恐怖に押されて、「イエス」と応えない。

ノーと言っていい、断っていい。


「できるけどやらないこと」があっていいんです。

もちろん、パクリやトレパクのような依頼は受けなくていいし、おかしな条件の仕事も受けなくていい。


「何でもやってみるべき」という考え方もあるかもしれないけれど、自分のやりたくないことを嫌々続けても成長には逆効果。


どんな仕事をしたいか、どんなキャリアを築いていきたいか。

その依頼が自分のやりたいことや夢に向かう一歩になるのなら、挑戦する。


受け身の姿勢を変えることで、自分自身も成長していけます。

スキルも収入も伸ばしていける。

自分の夢や目標に向かって挑戦する。

断ることで、相手が怒ったりがっかりしたっぽくても、「自分のせい」「悪いことをした」って考えなくていい。

詐欺のDMやメールだとしたら、「相手はボットだ」と思えばいい。

いろんなことを言われても、個人的に受けとらなくていい。


去る者は追わずで、自分は自分の道を行く。

自分の夢や目標に向かって進んでいけば、新しい仕事はもっともっとあるし、チャンスもたくさんやってきます。


そして、もう1つ。

詐欺に遭わないため、健全な収入を確保していくために重要なことは「こちらから伝える」ということ。

こちらから伝える・案内する。

1つ1つのDMに対してどうするか考えるより、自分で道をつくっておく。


自分はどんな仕事をしている(したい)か、どんな依頼を受けているか。

どこから申し込めばいいか、どこで何を売っているか。


自分でもよくわかっていなかったり、決めていないことが多かったりすると、相手主導で話が進みがち。

そうすると、詐欺じゃなくても、相手のペースにはまって抜け出せなくなることもある。


自分から、「オーダーフォームはこちら」「これはここで買えます」のように案内できれば、詐欺師や声の大きな人にふり回されることは減る。

できないこと・やらないことは、できない・やっていないと伝えていい。


でも、依頼や仕事を断るのって、不安もありますよね。

何の計画もなく断ると路頭に迷ってしまうから、自分はこれからどうしていきたいか、どんな仕事を増やしたいか、力を入れるのはどこか、整理しておくことが大事。


そして、「こんなことができる」「このような依頼を受け付けている」「これはここで売っている」ということを具体的に伝える。

自分から伝えて、来てほしい場所に案内する。


「でも、売るのは苦手」「営業っぽいことは向いてない」と感じている人もいると思います。

大丈夫、売りつけようと考えなくていい!!


たとえば、個展を開くとしたら、日時や会場、チケット代・購入方法、どんなものを展示するかなどなど、お知らせしますよね。

それと同じです。


自分の仕事や商品などについて、プロフィールに書くだけじゃなくて、DMに返信するだけじゃなくて、普段の投稿やストーリーズでも随時伝える。

新しい商品を売るとしたら、こういう依頼を受け付けるとしたら、「ここにあります」「いつからこういうことをやります」「申し込みはこちらから」のように案内する。


自分から伝える・案内することで、DMもコメントも一度もしていない方々が商品を購入してくれたり、「こんな仕事がしたかった!」って理想の問い合わせが来たり、人の流れや状況が変わってきます。


大切なことは、受け身の姿勢を変えること。

自分から伝える・案内すること。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

みんなが豊かで楽しいアーティスト生活を送れますように!!!


このブログでは、「考え方を変えて人生を変える」をテーマに、人生や仕事のこと、英語の勉強のことなどについて書いています。

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