無理なことは無理でいい

無理だと思っているから、無理。
たしかにそう。

「自分には無理」「できない」と思っていたら、やってみないし、真剣にとり組まない。
だから、やっぱりできない。

でも、「やりたくないこと」や「できるようになりたくないこと」は…？

無理でいい。

ずっとこの会社にいるのは無理。
自分の時間がないのは無理。
これはやりたくない。

それは、全然わがままじゃない。

無理なことを無理やり頑張っても、つらいことを我慢しても、「おかしい」と思いながら企画を進めても、自分は疲弊していって、そのシステムは成り立ってしまう。

自分の人生も世のなかも、いい方向には変わらない。
だから、嫌なことやうまくなりたくもないことを、このまま続けなくていい。

無理なことは無理でいいし、ノーと言っていい。

今やっていることが、全力を注ぎたいことじゃないのなら、早めに方向転換しよう。
自分は何をしたいか、どっちに進みたいか。

「嫌だけど仕方なく…」から、「このためにこれをやる・やめる」へ。

自分の時間やエネルギーは、前に進むためにつかおう。

早めに「自分はどうしたい？」と向き合う

「こうしたほうがいい」というアドバイスは、子どものころからたくさん耳にしてきたと思います。

この勉強をしたほうがいい、あの資格をとったほうがいい、何歳までにこうしたほうがいい…。

たしかに、自分の知識や経験は限られているから、人の話を聞くことも大事。
誰かと話すことで、発見があったり、何かに挑戦するきっかけになったりすることもある。

だけど、１人ひとり好きなことも得意なことも違うから、いちばん大切なことは「自分はどうしたいか」を確認すること。

こういう生活をしたい、何歳でこうなっていたい、こんな人生を送りたい。

たとえば、仕事のこと。

「フレックス制度あり」「福利厚生充実」「キャリアアップできる」「女性も働きやすい」みたいな言葉は、魅力的かもしれない。

だって、なんか良さそうな雰囲気を出している。
自由、安心、成長、将来の可能性…そりゃ、あったほうがいい。

でも、自分はどうしたい…？
長くこの仕事を続けたいのか、３年後、５年後、どこで何をしていたいのか。

いろいろやってみることも大事だけれど、同じ場所をぐるぐるしていたり、似たようなパターンをくり返したりしているとしたら、一度、今の自分と向き合ってみる。

実は、どうしたい？

「こうすべき」「こうしたほうがいいらしい」よりも、自分はどうしたい？

いちばん叶えたい夢を最初に叶えていい。

自分の次の一歩を確認する

「無理」にもいろいろある。

グレーなことだから、自分らしくないから、あの人に言われたから、やりたくない。
これがないから、忙しいから、ハードルが高すぎるから、やったことがないから、無理。

単に「無理そうだからやらない」って決めてしまうと、あれもこれもできなくて、今いるところから動けなくなってしまう。

それはそれで、つらい。

まず、全体像を見てみよう。

自分は、どこに向かっていたんだっけ？

今やっていること・やろうとしていることは、自分の目的地につながっている…？

嫌なことや問題があると、ついついそれについて考えてしまう。
目の前に壁があったら先が見えないし、不安になって当然。

そんなとき、頑張ることで解決しようとするより、今まわりにあるものを整理する。
やること・やらないことを決めて、見通しを立てる。

ハードルが高すぎて無理だとしたら、届く高さに調節しよう。

自分にとっての次のレベルに進む。

たとえば、英語を勉強していたり、絵や作品をSNSに投稿していたり。

続けていても、全然思うような結果につながらなくて、「自分には無理なのかも」ってあきらめそうになることもあるかもしれない。

他の人から「こうしたほうがいいよ」「これをやるべき」と教えてもらっても、自分には無理だと感じたり、やりたくなかったり。
そもそも人と話すのは苦手、イベントには参加したくない、こういうキャラを演じるのは無理、できるだけ１人でやりたい…？

でも大丈夫！
「これをやらないとダメ」とか、「こういう人じゃないとできるようにならない」とかってことはない。

それよりも、今、自分はどこにいて、次のステップはなんだろう？

無理やり嫌なことをやらなくていいし、いきなり大ジャンプしようとしなくてもいい。
こういうのはやりたくない、こうがいいって、自分の希望を採用していい。

無理なことは無理でいいから、自分の目指すほうに向かって小さな挑戦をする。
今日から一歩ずつ進んでいくと、状況はどんどん変わってくる。

もっと自分で「こうしよう」「次はこれだ」って動けるようになってくる。
チャンスも自信も結果もついてくる。